蜂駆除料金が値上がりした!?表示価格が上がっている理由とは?


2021年も夏が近づき、蜂の活動が活発になってきています。蜂の巣を見つけて駆除を依頼しようとしたときに、「前より料金が高くなってる!」と驚くかもしれません。確かに、蜂の駆除料金が全体的に値上がりしているのは事実です。今回は蜂駆除料金が値上がりした理由について解説します。

蜂駆除料金の値上がりの理由

蜂駆除業者が個別に料金を値上げをする要因はいくつか考えられますが、すべての駆除業者に共通する主な理由は1つだけです。それは2021年4月1日から始まった「税込表示の義務化」によるものです。ここでは、税込表示の義務化で値上がりしたことのほか、それ以外の可能性についても説明します。

税込表示の義務化

2021年4月1日より消費税の税込み表示、すなわち「総額表示」が義務付けられました。しかし、総額表示は元々、2004年4月の時点で義務となっていたのです。小売業界では税抜き価格の表示が一般化していて、会計の際に金額の違いにとまどうケースが多いことから、消費者保護の観点から総額表示を義務化することとなりました。

ではなぜ、2021年の4月になって税込表示をしなければならなくなったのかというと、2013年10月に施行された特別措置法によります。消費税を5%から8%に引き上げる際、条件付きで税抜き価格の表示も認めるというものです。しかし、この特措法は消費税率10%に引き上げてから1年半後の2021年3月末で失効するため、同年4月1日から税込価格である総額表示が再び義務となりました。

総額表示の義務化は、商品につける値札だけでなく、価格を掲載したチラシ、ポスター、看板のほか、Web広告など幅広く適用されます。したがって、蜂駆除業者のサイトに載っている駆除料金にも総額表示義務があります。今回の蜂駆除料金の値上がりは、税込表示に変えたために以前より10%高くなっているという場合が多いです。

便乗値上げの可能性

消費税の税率が上がるときに、「便乗値上げ」は小売業界でもよくおこなわれました。今回の義務化は税率に変更はありませんが、税込価格へ表示を変えるときに便乗値上げをする蜂駆除業者も中にはいるでしょう。どちらにしろ消費者の目には以前より高い値段に見えるのですから、ごまかしが効く範囲で値上げがされていたとしても不思議ではありません。

薄利多売で駆除をおこなっていた業者が、これを機に多少の値上げをするのはしかたのないことです。一方で、特に理由もなく便乗値上げをする駆除業者は消費者から信頼を失うでしょう。しかし、以前の料金をはっきり覚えている人がいないうえに、蜂駆除料金は現場での見積もりで決定されることがほとんどで、便乗値上げをしているかどうかがわかりにくいのが問題です。

不必要に高い料金を払わされることのないよう、駆除を依頼する前に業者ごとの料金の比較をしっかりしておくべきです。他社より異常に高額な場合は便乗値上げをしている可能性があります。

値上がりしていない業者もある?


記憶力のよい人や駆除依頼をしたことがある人なら、蜂駆除業者のサイトの掲載料金が以前と変わっていないことに気づくケースもあります。税込表示が義務化されてからも掲載料金が値上がりしていない業者もいますが、それはどうしてでしょうか。値上がりしていない蜂駆除業者について、以下で詳しく解説します。

元から税込表示

本来は税込価格がわかるよう総額表示する義務があります。単にそれが、特別措置法によって一時的に税抜き価格表示も認めるとされているだけです。「消費者にわかりやすいように」「料金を誤解することがないように」と、税込表示を最初からおこなっている良心的な業者もいます。

ただし、税込価格であれば、「8000円(税込)」のように記載するのが普通です。もし、元から税込であることを明示しないままで掲載料金が変わっていないのなら注意してください。次の項で説明するケースである可能性が高く、悪徳業者かもしれません。

法令遵守をしていない

税込表示になっていない、あるいは税込だと明示していない料金掲載をしている業者を選ぶのはリスクがあります。ほかの業者より見た目の金額が安くても、実際の料金は高くとられると疑うべきです。

なぜなら、事業者として基本である「法令遵守」をしていないからです。総額表示の義務化には罰則がなく、違反が発覚しても税務署などから改善指導を受けるだけのため、残念ながら義務を怠る業者も少なくありません。

法律を守らずに消費者にわかりにくい料金掲載をする駆除業者が、良心的な価格で駆除をおこなってくれるといえるでしょうか。

そもそも価格設定がいい加減

税込表示にしない蜂駆除業者には、もうひとつのタイプがあります。そもそも価格設定がいい加減である場合です。

蜂の駆除料金は、ある程度の相場はあるとはいえ現場状況や作業内容で大きく変わります。特に個人経営の駆除業者は、どんぶり勘定で料金を決めることもあるのです。

このような業者は掲載料金が消費者にどう見えるかを深く考えていません。税込表示であろうがあるまいが、「結局その場で決めるから関係ない」と思っているためです。きちんとした蜂駆除業者は、現場しだいで変わることを申し添えたうえで、消費者が利用しやすいように料金掲載をおこなっています。

税込表示に修正している業者を選ぼう

税込表示または総額表示に修正したために、蜂駆除料金が全体的に高くなっているように感じるのも無理はありません。価格に消費税分が上乗せされているだけで、実際の駆除料金が上がっている業者はそれほど多くはないでしょう。しかし、便乗値上げには注意してください。また、今回の税込表示の義務化により、法令遵守をしている業者かどうかも見抜きやすくなりました。駆除依頼をする前にサイトをチェックして、駆除業者の料金比較をしておきましょう。
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